特集 症候別画像診断プロトコル
疾病診断(症候別) 死後画像診断(postmortem imaging) 造影死後CT
原田 舟
1
,
塩谷 清司
,
加賀 和紀
,
小林 智哉
,
早川 秀幸
1筑波メディカルセンター病院 放射線科
キーワード:
造影剤
,
注入器
,
CT血管造影
,
動脈内投与
,
静脈内注入
,
死亡時画像診断
Keyword:
Computed Tomography Angiography
,
Contrast Media
,
Infusions, Intravenous
,
Infusion Pumps
pp.117-119
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2019184028
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造影死後CTは,遺体の血管内へ造影剤を注 入して循環させることで,心血管系疾患や外傷 による血管損傷部位の同定を可能とする。造影 死後CTと解剖はお互いに死因に関する有意所 見の見逃しがあるので,これからは“造影死後 CT+解剖”をゴールドスタンダードとすべきで あると報告されている1 ~ 5)。さらにスイスでは, 刑事事件で死後造影CTを施行していない事例 に対して,被告弁護士から「造影CTのない事例 の解剖結果は信用できない」との反論があると いう6)。解剖に準じた造影死後CTは日本ではま だあまり施行されていないが,今後の死後画像 診断に大きな変革をもたらす可能性のある技術 である。
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