特集 救急放射線診断へのアプローチ
腹部/急性腹症 診断の進め方 婦人科救急疾患 子宮筋腫赤色変性
ウッドハムス 玲子
1
1北里大学病院 放射線診断科
キーワード:
急性腹症
,
MRI
,
子宮筋腫
Keyword:
Abdomen, Acute
,
Leiomyoma
,
Magnetic Resonance Imaging
pp.204
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2019006698
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画像所見
妊娠初期に撮像されたMRI上(a)子宮前壁に T2強調画像上低信号の子宮筋腫が認められる。 分娩後に撮像されたMRI上,T1強調画像上辺 縁部高信号,内部低信号,T2強調画像上辺縁 部がrim状に低信号,内部は高信号に変化して おり,赤色変性の所見である。妊娠後期に撮像 された静脈血栓精査目的のMRI上も赤色変性の 所見が認められることより,妊娠経過中に赤色 変性になったと考えられる。分娩後筋腫核出術 が施行された。病理組織標本上筋腫内部は空洞 化し,フィブリン,コレステリン沈着が認めら れ,辺縁部には出血性変化を伴っていた。
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