連載
頭蓋病変の画像診断(第11回) 頭蓋底の腫瘍性病変
大原 有紗
1
,
土屋 一洋
1杏林大学 医学部放射線医学教室
キーワード:
下垂体腫瘍
,
MRI
,
腫瘍侵入性
,
脊索腫
,
腺腫
,
頭蓋底腫瘍
,
頭部CT
Keyword:
Adenoma
,
Chordoma
,
Neoplasm Invasiveness
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Pituitary Neoplasms
,
Skull Base Neoplasms
pp.734-740
発行日 2018年6月26日
Published Date 2018/6/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2018282838
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脊索腫(chordoma,図1)
原始脊索遺残由来のまれな腫瘍1)で,初発の悪性骨腫瘍の1.4%,頭蓋内腫瘍の 0.4%,頭蓋底腫瘍の0.2%を占める2)。30 ~ 50歳代に好発するが,どの年代でも発 生し,男女比は2:1である。脊索発生経路であるトルコ鞍から尾骨までの「正中」 に発生するものが多い1)。脊索腫のうち頭蓋底発生は32%を占め,平均発症年齢は 49歳で,仙骨発生(平均発症年齢69歳)に比し若年であり,女性に多い傾向がある3)。
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