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CLINICAL IMAGIOLOGY Volume 34, Issue 13 （April 2018）

臨床画像 34巻13号（2018年4月発行）

特集知っておきたいMRI画像診断のコツ

中枢神経　脳腫瘍豊辻智則 ¹ , 赤澤健太郎 , 山田惠 ¹京都府立医科大学大学院医学研究科放射線診断治療学キーワード：下垂体腫瘍 , 血管外皮腫 , MRI , 腫瘍再発 , 神経膠腫 , 神経鞘腫 , 鑑別診断 , 髄膜腫 , スピンラベル , トルコ鞍 , 脳循環 , 脳腫瘍 , リンパ腫 , MRA , テント下腫瘍 , 孤立性線維性腫瘍 , 腫瘍悪性度 , 小児癌 , 小脳橋角腫瘍 Keyword: Brain Neoplasms , Cerebrovascular Circulation , Diagnosis, Differential , Glioma , Hemangiopericytoma , Lymphoma , Meningioma , Neoplasm Recurrence, Local , Magnetic Resonance Imaging , Neurilemmoma , Neuroma, Acoustic , Pituitary Neoplasms , Spin Labels , Sella Turcica , Infratentorial Neoplasms , Magnetic Resonance Angiography , Solitary Fibrous Tumors , Neoplasm Grading pp.48-62

発行日 2018年4月1日 Published Date 2018/4/1

DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2018192367

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＜チェックポイント＞

●頭部MRIで腫瘤を認めた場合、その局在がどこなのか、脳実質外と脳実質内のどちらにあるのかを見極める。

●脳実質外腫瘍のなかで、髄膜腫とsolitary fibrous tumor/hemangiopericytoma(SFT/HPC)はときに鑑別が問題になるが、SFT/HPCは髄膜腫より若年発症が多く、やや男性に多いとされ、頭蓋底や傍矢状部などによく見られる。また、flow voidが髄膜腫では通常見られないのに対し、SFT/HPCでは認められやすいことも、鑑別のポイントである。

●トルコ鞍。鞍上部腫瘍では、正常の下垂体と腫瘍の位置関係を確認する。

●後頭蓋窩腫瘍の鑑別においては、局在や進展形式、石灰化の有無、造影効果や拡散強調像が鑑別に役立つ。

●脳実質内腫瘍について、神経膠腫、悪性リンパ腫、転移性脳腫瘍の鑑別には、灌流画像が役立つ。これは神経膠腫の悪性度評価、そして治療への反応の評価にも有用である。