特集 たくさんの症例でもっと地力が伸ばせる腹部画像診断【子宮編】
序説
坪山 尚寛
1
1近畿大学医学部 放射線医学教室放射線診断学部門
pp.1029-1029
発行日 2026年9月26日
Published Date 2026/9/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000003490
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疾患に関する知識は,先人たちのたゆまぬ努力によって膨大に集積され,私たちはそこから実に多くを学んでまいりました。それでもなお,日々の臨床のなかで,私はこう思わずにはいられません。なぜ,これほどまでに鑑別診断に悩み,正しく診断することのできない症例に次々と遭遇するのだろうか,と。疾患の画像所見はバリエーションに富み,教科書に「典型的」として掲げられる所見を,実際の症例が素直に呈してくれることは,決して多くありません。むしろ,書き物や試験問題を作成する際に典型的な症例を探し出そうとすると,思いのほか苦労させられます。これは裏を返せば,「典型的」ではない症例こそが日常臨床にあふれているためにほかならないのでしょう。私たちが真に診断力を高めるためには,整えられた典型像を眺めるだけでなく,そうした多彩な疾患の姿にどれだけ数多く触れ,引き出しを増やしていくかが問われるように思います。

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