特集 画像診断レポート学−私の書き方−
【頭頸部】
依頼医とのコミュニケーションツールとしての読影レポート−頭頸部領域を題材に−
子安 翔
1
1京都大学医学部附属病院 放射線部
キーワード:
頭頸部(head and neck)
,
TNM分類(TNM classification)
,
リンパ増殖性疾患(lymphoproliferative disorders)
,
内耳奇形(inner ear malformations)
Keyword:
頭頸部(head and neck)
,
TNM分類(TNM classification)
,
リンパ増殖性疾患(lymphoproliferative disorders)
,
内耳奇形(inner ear malformations)
pp.30-37
発行日 2026年4月30日
Published Date 2026/4/30
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000003374
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頭頸部領域の画像診断レポートは,単なる所見の記載に留まらず,臨床医とのコミュニケーションを担う重要な役割を果たす。本稿では,レポート作成における基本的な心構えとして,①明確な意思表示と簡潔性,②過剰診断の回避,③論理的思考過程の記載,④読み手への配慮,を挙げる。さらに,頭頸部癌診療におけるTNM分類準拠の記載原則,耳科領域における微細解剖の網羅的評価の重要性を論じる。症例として,EBV関連リンパ増殖性疾患と内耳奇形(Pendred症候群)を提示し,画像診断が質的診断や治療方針決定に果たす役割を考察する。放射線科医は,画像所見の正確な記載に加え,臨床的背景や遺伝学的要因を踏まえた情報提供を通じて,診療の質向上に寄与することが求められる。

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