特集 真っ先に覚えておきたい画像診断の「サイン」
小児
中俣 彰裕
1
,
松木 充
2
1自治医科大学附属病院 画像診断科
2自治医科大学とちぎ子ども医療センター 小児画像診断部
キーワード:
小児(pediatric)
,
単純X線写真(X–ray)
,
MRI(magnetic resonance imaging)
Keyword:
小児(pediatric)
,
単純X線写真(X–ray)
,
MRI(magnetic resonance imaging)
pp.152-163
発行日 2023年10月30日
Published Date 2023/10/30
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001475
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bright tree appearance(BTA)は,痙攣重積型二相性脳症(acute encephalopathy with biphasic seizures and late reduced diffusion:AESD)で報告された所見で,第3~9病日に撮影された頭部MRI拡散強調像にて皮質下白質に高信号が認められる所見である。近年,乳児頭部外傷後にも同様な所見が報告され,infantile traumatic brain injury with a biphasic clinical course and late reduced diffusion(TBIRD)とよばれる(Fig.1–1)。BTAは,AESDでは片側優位に認められることは10%程度と少ないが,TBIRDでは損傷を受けた側の半球優位にみられる頻度が高い(4/9例)。また,障害側の硬膜下血腫も高率に認められる(7/9例)(Fig.1–2)。
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