特集1 令和にアップデートしたい 膵癌の画像診断
膵癌の検出
井上 大
1
1金沢大学附属病院 放射線科
キーワード:
膵癌(pancreatic carcinoma)
,
腹部超音波検査(abdominal ultrasound)
,
CT(computed tomography)
,
MRI(magnetic resonance imaging)
Keyword:
膵癌(pancreatic carcinoma)
,
腹部超音波検査(abdominal ultrasound)
,
CT(computed tomography)
,
MRI(magnetic resonance imaging)
pp.775-781
発行日 2023年7月26日
Published Date 2023/7/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001346
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膵癌は乏血性で浸潤傾向の高い腫瘍であるため,基本的にはdynamic CTの膵実質相で低吸収を呈し,漸増性の増強効果を示す。また,MRIでは脂肪抑制T1強調像で低信号,拡散強調像で高信号を呈することが多い。また,膵管・胆管の拡張や尾側膵実質の萎縮,門脈浸潤による側副路形成といった副所見を伴うことが多く,こういった所見に普段から留意して読影を行うことで膵癌の見落としを防止し,ひいては早期発見につなげることが可能であり,放射線診断医の重要な役割である。
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