特集1 意外と奥深いアーチファクト・偽病変の世界ー腹部領域を中心にー
造影CTにおけるアーチファクト・偽病変
五十嵐 紗耶
1
,
小坂 一斗
1
,
小林 知博
1
,
小林 聡
1
1金沢大学病院 放射線科
キーワード:
多血性偽病変(transient hepatic attenuation difference)
,
異所性静脈還流(third inflow)
,
偽腫瘍(pseudotumor)
Keyword:
多血性偽病変(transient hepatic attenuation difference)
,
異所性静脈還流(third inflow)
,
偽腫瘍(pseudotumor)
pp.366-377
発行日 2023年4月26日
Published Date 2023/4/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001222
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肝は動脈・門脈の二重支配を受ける。造影CTあるいはMRIでは,局所的な門脈灌流・肝動脈灌流のアンバランスあるいは静脈狭窄・閉塞が偽病変を顕在化させうる。またそのような血流不均衡により,ときに局所への脂肪や鉄の沈着,脂肪肝におけるfocal fatty sparing,あるいは過形成などの実質変化・組織学的変化を伴うことがあり,偽腫瘍として区別される。本稿では血行動態に起因する肝の偽病変・偽腫瘍を中心に概説する。
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