連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
伊藤 匡史
1
1東京女子医科大学整形外科
pp.69-70
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei77_69
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Question
症 例.62歳,男.
主 訴:右膝関節痛.
既往歴・家族歴:特記すべきことはない.
現病歴:スクワット動作で踏ん張った際に右膝に異音を自覚し,右膝内側痛が強くなったので数日後に近医を受診した.当初は関節穿刺にて淡血性の関節液が引けたが,単純X線像で明らかな異常を認めなかった.その後も疼痛が軽減せず関節水腫を繰り返すため,症状発生から3ヵ月後に当科へ紹介された.
身体所見:当科受診時,右膝可動域は0°~140°で,内側関節裂隙および大腿骨内顆に強い圧痛を認めた.前後,内外反動揺性や膝蓋骨のapprehensionサインは陰性であった.
X線所見:図1に他院初診時の非荷重での右膝単純X線像を示す.
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