学会を聞く
第53回日本関節病学会
池 裕之
1
H. Ike
1
1横浜市立大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Yokohama City University, Yokohama
pp.1163-1165
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei76_1163
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1.は じ め に
第53回日本関節病学会は滋賀医科大学整形外科教授である今井晋二会長のもと,2025年7月4日(金)~5日(土)に京都市で開催された.会場はJR京都駅に直結しているホテルグランヴィア京都であった.本学会のテーマは「鑑往知来――BACK TO THE FUTURE」であり,過去のことをしっかり参考にし,将来を展望して見通しをたてるという意味である(図1).このテーマに基づき,「治療困難な関節疾患の最新治療」,「スポーツ人口の拡大とこれを可能にする高機能人工関節手術の追求」,そして「人口減少時代の運動器疾患・外傷の克服」という三つの目標をふまえてプログラムが構成されていた.学術的にも運営面でもきわめて充実した,印象深い学会であった.

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