学会を聞く
第50回日本股関節学会
崔 賢民
1
H. Choe
1
1横浜市立大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Yokohama City University, Yokohama
pp.185-188
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_185
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.は じ め に
2023年10月27日~28日に福岡のヒルトン福岡シーホークで開催された日本股関節学会に参加させていただいたので報告する.本学会は九州大学整形外科の先生方が主管となり,日本整形外科学会の現在の理事長である中島康晴教授を会長とし,テーマは「股関節道」という漢らしいテーマでの会であった(図1).今回は,2022年(第49回)の山形での開催に引き続き現地参加の学会となり,他大学・他施設の先生方と意見や知見を交流するとてもよい機会となった.今年は第50回となる記念の学会でもあり,開会式には50年を振り返る映像が流れた.そこでは,本学会を創立された東京慈恵会医科大学整形外科教授(当時)の伊丹康人先生の写真や,学会を担当された九州大学教授(当時)の杉岡洋一先生の写真など,教科書で拝見するような整形外科のレジェンドの先生方の写真がたくさん出ており,本学会の歴史を感じる開会式となった.2日目にも記念式典が開催され,日本の股関節治療の歴史とともに,海外との関わりや世界における日本の立ち位置を再認識するよい機会となった.会長の中島教授の話では,本学会は,当初の参加人数を1,500名と見込んでいたとのことであったが,最終的には1,800名を超える医師・理学療法士・看護師が参加されたとのことであった.どの講演会場も多くの参加者で賑わっており,活発な議論が印象的であった.
© Nankodo Co., Ltd., 2024