連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
加藤 相勲
1
1大阪公立大学整形外科講師
pp.947-948
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_947
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Question
症 例.23歳,男.
主 訴:腰痛,右大腿部痛.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:1年前に誘因なく腰痛,右大腿部痛が出現した.前医で保存療法が行われるも症状が軽減しないため,当科を紹介され受診した.
身体所見:右腰部,右股部,右大腿部での軽度の圧痛があった.右股関節可動域は正常であった.
血液生化学所見:WBCは正常,CRPは陰性,アルカリホスファターゼは244U/lと上昇を認めなかった.
画像所見:両股関節単純X線正面像では,右臼蓋部に辺縁硬化を伴う骨透亮像を認めた.臼蓋底の皮質骨は菲薄化していたが,臼蓋変化はなかった.内部の石灰化はなかった.腰椎での骨透亮像はなかった(図1).
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