学会を聞く
第36回日本軟骨代謝学会
寺部 健哉
1
K. Terabe
1
1名古屋大学大学院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Nagoya University School of Medicine, Nagoya
pp.893-895
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_893
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1.は じ め に
日本軟骨代謝学会は1988年に日本軟骨代謝研究会として設立され,1995年に現在のかたちに昇格した.現在の会員数は約450名であり,その特徴は,軟骨研究をとおして,質の高い研究を実施している基礎研究者と臨床医が互いに刺激を受け合い,知識を深める場を提供していることである.第36回の本学会は,大阪大学大学院スポーツ医学教室の中田研教授の主催で,2024年2月16日(金)~17日(土)に大阪府豊中市の千里ライフサイエンスセンターで開催された(図1).本学会は新型コロナウイルス感染症(COVID–19)の感染状況が改善され,明確にオンサイト開催が可能となってから初の開催となった.テーマは「軟骨を知り,守り,生み出す」で,軟骨変性の解明だけでなく予防や再生治療の重要性を訴えている.実際の学会では,中田会長のテーマに沿って包括的で充実したプログラムが展開された.
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