学会を聞く
第21回日本骨粗鬆症学会/第37回日本骨代謝学会
今井 教雄
1
N. Imai
1
1新潟大学大学院地域医療長寿学講座
1Div. of Comprehensive Geriatrics in Community, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences, Niigata
pp.96-97
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_96
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1.は じ め に
今回は第21回日本骨粗鬆症学会[10月11日(金)~13日(日)]と第37回日本骨代謝学会[10月12日(土)から14日(月・祝)]が2008年以来合同で,神戸国際会議場および神戸国際展示場で開催された(12日および13日は共同開催日).台風19号の影響で参加困難者の続出が危ぶまれたが,多くの方が朝早くから来場し,どの会場も多くの人で満ちあふれ,立ち見の会場も少なくなかった.
日本骨粗鬆症学会は鳥取大学医学部保健学科の萩野浩会長のもと,「多職種で骨卒中を防ぐ」をメインテーマとして,主に医師だけでなく,看護師,薬剤師,リハビリテーション関連職をはじめとした骨粗鬆症診療に携わる多くの職種が協働で行う医療の進め方を中心に多くの議論,意見交換がなされた(図1,2).
一方,日本骨代謝学会は「There is no place like BONE !」をメインテーマとしており,これは映画『Wizard of Oz(オズの魔法使い)』の中に出てくる主人公のセリフ “There is no place like home.(わが家にまさる場所はない)” を参考に,「骨研究から出発して,骨研究を超えて,そして骨研究に戻ってくる.骨研究より素敵なところはない! そのような形で研究を発展させたい」という東京大学大学院医学系研究科整形外科学の田中栄会長の熱い思いが込められたものであった.
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