私論
寛骨臼形成不全で今思うこと
吉川 泰司
1
1昭和大学整形外科准教授
pp.1320-1320
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_1320
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私は現在外来で,1歳7ヵ月の女児を診療している.この患者は,乳児股関節検診で私が担当する昭和大学整形外科股関節専門診を受診した.先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全)のために牽引治療を行ったが,残念ながら整復できず広範囲展開法により観血的に治療を行った.現在の経過は良好で,母親と手をつないで歩いて診察室に入ってくる.子どもの診察中の母親は笑顔で,治療の経過がよいことに安心する瞬間である.
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