Kienböck病Lichtman分類stage ⅡのMRI所見

Magnetic resonance imaging of Lichtman classification stage Ⅱ Kienböck disease

は じ め に

　Kienböck病Lichtman分類stage Ⅱは，月状骨の無腐性壊死により全体が硬化しているものの，圧潰はしておらず，月状骨の形状は保たれる^1）．そのため，Lichtman分類stageⅡでは骨折や圧潰の影響を受けることなく，月状骨内部における骨壊死の状態をMRIで評価可能である．本研究では，このKienböck病のLichtman分類stageⅡにおけるMRI所見を調査・検討した．

　なお，すべての患者に対して本研究への参加および本稿の公開へのインフォームドコンセントを得た．また，本研究は当研究所病院倫理委員会の承認を受けた．