連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
岩本 卓士
1
1慶應義塾大学整形外科講師
pp.1187-1188
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_1187
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Question
症 例.27歳,女.
主 訴:右手関節痛.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:5年前から誘因なく右手関節痛を自覚していた.近医を受診し腱鞘炎の診断で保存的治療を行った.3ヵ月前に仕事で重いものをもってから疼痛が悪化し,日常生活に支障をきたしたため当科を受診した.
身体所見:手関節背側中央部に軽度の腫脹と圧痛を認めた.発赤はなかった.手関節の可動域は背屈70°,掌屈50°と制限を認めた.前腕回内外の可動域制限はなかった.
血液検査所見:CRP 0.04mg/dl,リウマトイド因子<5IU/mlであった.
X線所見:図1に初診時単純X線正面像と側面像を示す.
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