- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.は じ め に
2021年11月11日(木)~12日(金)に大隈記念講堂,リーガロイヤルホテル東京およびWeb配信のハイブリッド開催で,早稲田大学スポーツ科学学術院の熊井司会長により,第46回日本足の外科学会学術集会が開催された.COVID-19感染拡大により2020年の第45回学術集会は完全Web開催であったため,2年ぶりの現地開催となった.学会中のアナウンスでは参加人数は800人を超え,うち現地参加は500人以上であり,コロナ禍で限られていた対面でのディスカッションへの渇望を反映していると考えられた(図1).
学術集会のテーマは,「足の学び舎—足を診る,考える,そして知る」であり,「学び舎」にふさわしい教育的な要素,足の外科について幅広く知識が得られるようなトピックスなど熟考された内容のプログラムであった.現地会場は第1~7教室であり,学び舎のため○○会場ではなく「○○教室」との呼称であった.第1教室と第2教室は国の重要文化財に指定されている大隈記念講堂であり,各セッションの開始時には「学校のチャイム」が鳴り,また座長の先生はアカデミックガウンを着用するなど,まさに学び舎といえる環境で各セッションがすすめられた(図2).
さらにオンライン教室では,予習Webにおいて学会の1ヵ月前から第13回日本足の外科学会教育研修会を聴講できた.現地開催と同時に一般演題の配信が開始され,学会後は復習Webにおいて基調講演,特別企画,シンポジウム,パネルディスカッション,一般演題などのセッションが配信された.これまで現地参加のみの学会では,同時間帯に開催される複数の興味深いセッションを聴講できないこともあったが,Web配信を活用することで多くの演題を聴講することができ,深く幅広い知識を得るためにたいへん有用であった.
© Nankodo Co., Ltd., 2022