書評
『外反母趾診療ガイドライン2022(改訂第3版)』
仁木 久照
1
1聖マリアンナ医科大学整形外科教授
pp.1254-1254
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_1254
- 販売していません
- 文献概要
本書改訂第3版は2012~18年の303文献が採用された.「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」を参照し,重要臨床課題をclinical question(CQ)として設定し,CQに対する推奨文を作成している.CQは「取り上げるべき重要臨床課題に基づいて,診療ガイドラインで答えるべき疑問の構成要素を抽出し,ひとつの疑問文で表現したもの」と定義される.一方,外反母趾の一般的知識や比較研究とはならない疫学や病態の知識はbackground question(BQ)として記述され,CQと明確に分けて記述された.これが,第2版から大きく改訂された点である.もう一つの特徴は,第2版以降ランダム化比較試験(RCT)の論文が増えたことで,第2章までにはほとんどなかった術式間の比較について検討していることである.
© Nankodo Co., Ltd., 2022