Japanese
English
臨床室
前方掻爬固定術を行った化膿性仙腸関節炎の1例
Débridement and anterior arthrodesis for pyogenic sacroiliitis:report of a case
小島 利協
1
,
武村 憲治
1
,
柏崎 裕一
1
,
河合 孝誠
1
,
大藤 勇樹
1
T. Kojima
1
,
K. Takemura
1
,
Y. Kashiwazaki
1
,
K. Kawai
1
,
Y. Oto
1
1磯子中央病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Isogo Central Hospital, Isogo
キーワード:
pyogenic sacroiliitis
,
débridement
,
anterior arthrodesis
Keyword:
pyogenic sacroiliitis
,
débridement
,
anterior arthrodesis
pp.1258-1262
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_1258
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化膿性仙腸関節炎は若年者や妊婦に多く報告されるまれな疾患である.多彩な症状を呈するため腰椎疾患や骨盤疾患との鑑別を要し,早期診断に難渋することがある.治療は安静と抗菌薬投与による保存的治療が原則であるが,膿瘍を形成し抗菌薬投与による反応が乏しいときは外科的ドレナージが適応となる1~4).仙腸関節骨破壊に対して手術的治療を行う場合には掻爬固定術が必要となる5).われわれは後方からの腸骨スクリューロッド固定を併用した前方掻爬固定術を行った化膿性仙腸関節炎の1例を経験したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021