Japanese
English
経験と考察
人工股関節全置換術の周術期に抗血栓薬の中止は必要か
Estimated blood loss in total hip arthroplasty:should we stop the anti coaglant drugs?
小久保 吉恭
1
,
村澤 茂
1
,
山崎 隆志
1
Y. Kokubo
1
,
S. Murasawa
1
,
T. Yamazaki
1
1武蔵野赤十字病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Musashino Red Cross Hospital, Musashino
キーワード:
THA
,
blood loss
,
anti-coaglant drug
Keyword:
THA
,
blood loss
,
anti-coaglant drug
pp.1147-1149
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_1147
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は じ め に
人工股関節全置換術(THA)は一般的には術中・術後の出血が多く,なんらかの輸血を考慮する手術である.一方で,手術を受ける患者は高齢者であり,内科疾患のために抗血栓薬を内服している症例も見受けられる.整形外科医の立場からは,周術期には抗血栓薬の中止が望ましいが,脳梗塞や心筋梗塞など血栓性疾患発症の可能性を考慮すると手術侵襲の大きさや合併症の程度に応じて個別の対応が必要である.本研究の目的はTHA周術期における抗血栓薬と出血量の関係を調査することである.
© Nankodo Co., Ltd., 2021