書評
『とことん使いこなす 整形外科薬剤』
石島 旨章
1
1順天堂大学大学院医学研究科整形外科・運動器医学主任教授
pp.1122-1122
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_1122
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- 文献概要
運動器疾患で患者が受診する多くの理由は,痛みやしびれのために日常生活に支障をきたしている状態を改善したいという願いをもっているからである.メタボリックシンドロームという概念とともに,高血圧,糖尿病や高脂血症の早期診断と早期治療が可能となった.さらに,「がん」や「白血病」などをはじめとした腫瘍性疾患も,早期診断と早期治療が可能となってきた.その結果,現在の超高齢社会では,運動器疾患の有病率がきわめて高く,それによる移動機能障害の適切な治療とそれに続く予防法の確立が,喫緊の社会的な課題となっている.
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