連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
今林 英明
1
1済生会中央病院整形外科部長
pp.795-796
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_795
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Question
症 例.71歳,女.
主 訴:後頚部痛.
既往歴:69歳時,頚椎症性脊髄症に対し,当院でC4~C6の後方拡大術を受けている.
現病歴:自宅で階段より転落し救急病院へ搬送された.上肢の外傷を認め,その治療として観血的整復固定術を受けた.後頚部痛が持続し,受傷後2週間経過して紹介され,当院を受診した.
身体所見:後頚部痛が強く前・後屈動作は困難であった.頚椎症性脊髄症術後の残存症状(Hoffmann反射陽性,下肢反射の亢進)があったが,神経症状の悪化はなかった.
X線所見:図1aに救急病院搬送時の単純X線像,図1bに当院受診時の頚椎側面像を示す.
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