連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
森平 泰
1
1獨協医科大学整形外科講師
pp.249-250
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_249
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Question
症 例.23歳,女.接客業.
主 訴:腰痛,左腰部の腫瘤.
家族歴・既往歴:実母がフィリピン人,実父が日本人で幼少時にフィリピンでの生活歴があった.
現病歴:7ヵ月前に腰痛で近医整形外科を受診した.鎮痛薬の内服で軽減していた.3ヵ月前に左腰部の腫瘤に気づき,再度,同整形外科を受診した.腰椎MRIで異常像を指摘され,当科を紹介され受診となった.
身体所見:37.2°Cの微熱と倦怠感を認めた.また,痛みによる腰椎の可動域(ROM)制限を認めた.左腰部腫瘤には発赤や熱感はなかったが,圧痛があった.左腸腰筋筋力は,徒手筋力テストで4と低下していたが,歩行は可能であった.
血液検査:白血球9,100/μl,CRP 5.89mg/dl,ヘモグロビン濃度11.4g/dl,T-SPOT陽性であった.
X線所見:図1に当科初診時腰椎単純X線像を示す.
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