Japanese
English
特集 子どもの運動器障害――学校検診から日常診療まで
Ⅵ.学校検診の取り組みと各地域での実状
2.宮崎県における運動器学校検診の状況
Musculoskeletal examination in schoolchildren of Miyazaki
山口 奈美
1
,
帖佐 悦男
1
N. Yamaguchi
1
,
E. Chosa
1
1宮崎大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Faculty of Medicine, University of Miyazaki, Miyazaki
キーワード:
schoolchildren
,
musculoskeletal problems
,
musculoskeletal examination
,
estimated prevalence rates
Keyword:
schoolchildren
,
musculoskeletal problems
,
musculoskeletal examination
,
estimated prevalence rates
pp.702-707
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_702
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
現代の児童・生徒の運動器において,運動不足に伴う肥満傾向・生活習慣病と運動過多に伴う四肢・脊柱のスポーツ傷害という二極化が問題となっており,将来的なロコモティブシンドロームやメタボリックシンドロームが懸念される.宮崎県では2007年度より「学校における運動器検診体制の整備・充実モデル事業」を実施してきた.全国各地域での活動により,子どもたちにおける運動器疾患の被患率や運動器検診の重要性が明らかとなり,2016年度より学校定期健康診断の一環として運動器検診が開始された.
本稿では,宮崎県内の小・中学校における運動器検診の取り組みと運動器疾患の被患率を紹介し,宮崎県における運動器学校検診の状況を報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019