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連載 卒後研修講座
新しい骨代謝制御法による骨粗鬆症治療
Treatment of osteoporosis with new control method of bone dynamics
酒井 昭典
1
A. Sakai
1
1産業医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., University of Occupational and Environmental Health, Kitakyushu
キーワード:
osteoporosis
,
sclerostin
,
parathyroid hormone-related peptide
Keyword:
osteoporosis
,
sclerostin
,
parathyroid hormone-related peptide
pp.61-67
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_61
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は じ め に
現在使用されている骨粗鬆症治療薬は骨吸収を抑制するが骨形成も抑制する,ないしは骨形成を促進するが骨吸収も亢進させる.骨吸収抑制薬により骨吸収と骨形成を長期間抑制して代謝回転を低下させ続けると,骨組織に微細損傷が蓄積するなどの問題点がある.骨形成抑制を伴わない骨吸収抑制薬や骨吸収亢進を伴わない骨形成促進薬など,さらに改良された治療薬が求められるところである.本稿では現在臨床で使用されている治療薬と,2017年9月の現時点で第Ⅲ相臨床試験が完了した三つの新しい薬剤について,骨代謝制御法を中心に概説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018