連載 医療の不確実性に向き合う―不明・複雑・変わりゆく病状,正解がわからないときにどう対応するか
第6回 ケース ③:診断と治療法がまったく不明であるとき
徳増 一樹
1
1岡山大学病院 総合内科・総合診療科
pp.151-154
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_151
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周期的発熱症候群の30歳代男性で,既存の疾患概念に当てはまらず,診断も治療法もわからず悩んだ症例を経験した.複数の診療科・複数の医療機関の専門家とも相談したが,難しい転帰をたどった.その症例を通じて,自分の診療限界を解釈すること・他者に相談すること(コンサルテーション)の意義を記述したい.

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