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第4章 循環器系に作用する薬剤
[心不全治療薬]
ジギタリス製剤
牧 尚孝
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター 循環器内科
pp.703-706
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_703
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・ジギタリス製剤は古典的な強心薬であり,心収縮力を強める効果と,房室伝導抑制により心拍数を低下させる効果がある.
・心不全や頻脈性不整脈に用いられる.
・有効域が狭く,血中濃度の上昇によりジギタリス中毒に陥る危険性がある.
・腎機能の低下した患者や高齢者では中毒になりやすいため,低用量から開始し,血中濃度のモニタリングが必要である.
・ジギタリス中毒では,悪心・嘔吐などの消化器症状,物が黄色くみえるなどの視覚症状,めまいや頭痛,錯乱などの精神神経症状や徐脈性不整脈が出現するため,ジギタリス製剤使用時にはこれらの症状出現がないかに注意する.
© Nankodo Co., Ltd., 2023