特集 エキスパートがお答えします! 日常臨床のあるあるの疑問
第2章:呼吸器
人間ドックの胸部CTで淡いすりガラス陰影を指摘され,昨年より増大しています.どうすればよいでしょうか?
原永 修作
1
1琉球大学病院 総合臨床研修・教育センター
pp.373-375
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_373
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お答えします 検診のCT検査ですりガラス陰影結節を検出した場合,最大径が6mm以上であれば精密検査のため精密医療機関への紹介が必要となります.精密医療機関で3ヵ月後に高分解能CTを用いて再検査を行い,最大径が15mm以上で,陰影のサイズが不変ないし増大する場合には確定診断検査が推奨されます.一方,最大径が15mm未満でも,経過観察(12ヵ月後,24ヵ月後)で2mm以上の径の増大や内部に濃度の上昇がみられる場合には確定診断の検査が推奨されています.上記に当てはまらない場合でも引き続き画像フォローが望ましいです.
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