特集 どうする!? 突然の感染症対応―外来患者も入院患者も
専門医が行う感染症マネジメント
臨床検査医が考える感染症迅速検査の利点と欠点
清水 博之
1
1藤沢市民病院 臨床検査科
キーワード:
迅速検査
,
抗原検査
,
遺伝子検査
,
POCT
Keyword:
迅速検査
,
抗原検査
,
遺伝子検査
,
POCT
pp.1121-1125
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_1121
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Summary
▪感染症迅速検査には,塗抹検査,抗原検査,遺伝子検査などがあり,それぞれ検査目的や感度・特異度が異なる.
▪迅速検査の検査精度を最大限に高めるために,臨床微生物検査の10の教義を遵守すべきである.
▪グラム染色は古い検査であるが,現代でも初期治療薬の選択に大きな情報を与えてくれる.
▪抗原定性検査の感度・特異度はPCR法に比べると劣るが,その簡便さ,コストの低さから,多くの患者を対象にして反復して検査を実施しやすい.
▪遺伝子検査も迅速検査に該当する試薬・機器が多く承認されており,とくにCOVID-19流行拡大に伴い急速に普及した.
© Nankodo Co., Ltd., 2022