Book Review
POPAI直伝!FFR使いこなしハンドブック―wire basedからvirtualまで
赤阪 隆史
1
1和歌山県立医科大学名誉教授
pp.106-106
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_106
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- 文献概要
慢性冠動脈疾患に対する冠動脈形成術(PCI)や冠動脈バイパス術(CABG)の適応にあたってガイドラインでは心筋虚血の証明がClass Ⅰで推奨されている.種々の心筋虚血評価法があるなかで,冠動脈造影時に圧ガイドワイヤーを用いて最大充血時に計測する心筋血流予備量比(FFRmyo)に基づく診断・治療の有用性が確立され,最大充血なしで計測する各種の安静時圧指標(non-hyperemic pressure ratios:NHPRs)の新たな有用性も報告され,さらにはCTやIVUS・OCTなどの画像診断からFFRを推測する方法も開発され,FFRやNHPRが注目されてきている.その絶好のタイミングで『POPAI直伝!FFR使いこなしハンドブック』が出版され,冠循環評価・心筋虚血評価への理解が広まり,日常臨床に汎用されることが期待される.
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