特集 1ページでわかる内科疾患の診療ノート―“あたりまえ” のなかにある大事な視点
第2章:循環器
高血圧症
岸 拓弥
1
1国際医療福祉大学大学院 医学研究科循環器内科学
pp.623-626
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_623
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
■問診
・初診時は,過去の血圧,高血圧の罹病期間と治療経過,家族歴(女性なら妊娠歴も),運動習慣,睡眠習慣,飲食習慣,喫煙,性格や精神心理状態,二次性高血圧を示唆する情報(肥満,睡眠時無呼吸,腎臓病,薬剤,褐色細胞腫や原発性アルドステロン症)は必須である
・職場や就労状況,家庭環境の情報は初診時だけでなく以降の診察時も確認することが重要である
・他疾患の治療内容(内服・外用している薬剤(漢方薬も),抗がん薬治療の内容など)を確認する
・脳血管障害・循環器疾患・腎臓病・末梢動脈疾患を示唆する症状は初診時には必須で,以降の診察時にも毎回簡便に確認する
・運動耐容能に関する問診も診察時に必ず行う
© Nankodo Co., Ltd., 2022