特集 1ページでわかる内科疾患の診療ノート―“あたりまえ” のなかにある大事な視点
第2章:循環器
慢性心不全
牧 尚孝
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター 循環器内科
pp.578-582
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_578
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■自覚症状と問診
・心不全の症状と重症度はうっ血と低灌流による全身臓器の障害の程度による
・心不全を疑うとき,体重増加の有無や日常生活のどの程度の労作で息切れ症状が出現するかを具体的にきくことが重要である
・心不全発症のリスクとなる背景疾患の有無を確認する.高血圧症,糖尿病,脂質異常症,がんの治療歴,薬剤使用歴はとくに重要である
・心疾患の家族歴(心筋症,虚血性心疾患,生活習慣病)および生活歴(喫煙・飲酒)を確認する
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