特集 意外と知られていない⁉ 自科の常識・他科の非常識
第1章:呼吸器
睡眠時無呼吸症候群は問診や病歴で疑うことができる
髙谷 久史
1
1虎の門病院分院呼吸器内科
キーワード:
簡易モニター検査
,
窒息感
,
体重増加
,
合併症
Keyword:
簡易モニター検査
,
窒息感
,
体重増加
,
合併症
pp.380-382
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_380
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睡眠中,呼吸に異常が認められる病態を睡眠関連呼吸障害(sleep related breathing disorders:SRBD)といい,軽症を含めるとかなり高頻度に認められる1).SRBDを呈する代表的な疾患が睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome:SAS)であり,眠気や不眠,倦怠感などの症状によりQOLの低下をきたし,高血圧や心血管障害など臨床的に重要な合併症をきたす可能性が高くなり,生命予後にも影響することが報告されている.しかし,多くのSAS患者が診断・治療にいたっていないのが現状である.日常診療の際の問診や病歴からSASを疑い,早期の診断と治療介入が望まれる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021