特集 高齢者における循環器診療
高齢者の循環器診療を支える体制
高齢の循環器疾患患者における在宅診療
武藤 真祐
1,2
1医療法人社団鉄祐会祐ホームクリニック
2株式会社インテグリティ・ヘルスケア
キーワード:
「治療モデル」から「生活モデル」への転換
,
病院と在宅医療チームとの連携
,
オンライン心不全管理プログラム
Keyword:
「治療モデル」から「生活モデル」への転換
,
病院と在宅医療チームとの連携
,
オンライン心不全管理プログラム
pp.943-947
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_943
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Summary
▪高齢者の管理は医療機関での加療で終わるものではなく,生活環境のなかで治療などを実践・継続する必要がある.
▪「治療モデル」から「生活モデル」への転換を行うためには,最適な病診間または組織内での情報共有,そして介入が求められる.
▪オンライン診療により,さらに発展した疾患管理が可能となると考え,現在,疾患領域ごとに疾患管理プログラムの開発・普及に努めている.
▪オンラインでの問診やモニタリングによって,患者の自宅療養における身体症状を可視化し,医療従事者が把握できることにより早期介入が図られるほか,患者へ電子的に疾患啓発情報を送付できるなど,心不全患者および家族のQOL向上や健康寿命延伸が図られることが期待される.
© Nankodo Co., Ltd., 2020