特集 高齢者における循環器診療
Overview
高齢者における循環器疾患の疫学
後岡 広太郎
1
1東北大学病院循環器内科
キーワード:
疫学
,
循環器疾患
,
超・超高齢社会
,
多併存疾患状態
Keyword:
疫学
,
循環器疾患
,
超・超高齢社会
,
多併存疾患状態
pp.851-855
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_851
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪65歳以上の総人口に占める割合(高齢化率)は28.4%となった.
▪2065年には高齢化率は38.4%に達し,国民の約2.6人に1人が65歳以上,約3.9人に1人が75歳以上となる超・超高齢社会を迎えることが予測される.
▪年間死亡者数は急増し,2019年には137.6万人に達した.高血圧を除く心疾患死亡数はがんに次ぐ第2位である.
▪高齢者における循環器疾患の特徴は,複数の主たる慢性疾患を有する多併存疾患状態(multimorbidity)である点である.
▪循環器疾患のみを診療するのではなく,個人に最適化された個別化医療が必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020