特集 腎臓と他臓器連関を考える―CKDにおける包括的治療戦略を目指して
臓器連関の実態
心腎連関(心臓の観点から)
小林 雄太
1
,
安斉 俊久
1
1北海道大学大学院医学研究院循環病態内科学教室
キーワード:
心血管疾患
,
心腎連関
,
心腎症候群
Keyword:
心血管疾患
,
心腎連関
,
心腎症候群
pp.181-183
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_181
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Summary
▪腎臓と心臓は相互に影響を及ぼし合い,腎障害の重症度に比して心血管疾患(CVD)のリスクが高まることが知られている.
▪慢性腎臓病(CKD)は動脈硬化性の冠動脈疾患のみならず心筋疾患や弁膜症,さらには不整脈といったCVDの発症リスクである.
▪CVD患者でのCKD合併は予後不良との関連が報告されている.
▪これらの関連は心腎連関といわれ,CKDの管理にあたってはより早期にCVDのリスクを捉え,的確に双方の相互作用を意識した多角的アプローチが必要とされる.
© Nankodo Co., Ltd., 2020