特集 高血圧診療Update―「高血圧治療ガイドライン2019」で何が変わるのか?
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腎デナベーション
岡村 圭祐
1
1福岡大学筑紫病院循環器内科/救急科
キーワード:
デナベーション治療
,
腎動脈
,
交感神経
,
高血圧
,
カテーテル治療
Keyword:
デナベーション治療
,
腎動脈
,
交感神経
,
高血圧
,
カテーテル治療
pp.285-287
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_285
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Summary
▪腎デナベーション治療(RDN)の降圧効果を確認する臨床試験である降圧薬を服用していない高血圧患者を対象としたRADIANCE-HTN SOLO試験とSPYRAL HTN-OFF MED試験,また治療抵抗性高血圧症例を対象としたSPYRAL HTN-ON MED試験の結果はいずれも有効であり,RDNは降圧療法として蘇りつつある.
▪現在,本邦では主に腎動脈を全周性に焼灼する超音波デバイスや,4つの電極で同時焼灼可能なカテーテルを用いた治療抵抗性高血圧症例を対象とした治験が開始されている.これらは今後のRDNはもちろん,高血圧治療の将来を方向づける重要な試験であり,新たなRDNへのエビデンス構築が期待される.
© Nankodo Co., Ltd., 2020