連載 プライマリーケア医のがんの診かた ~かかりつけ患者さんのがんと共にたたかうために~
第22回 がんサバイバーへの心理社会的支援
公平 誠
1
1公平病院腫瘍内科
pp.1439-1443
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_1439
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
がんサバイバーはがん治療を終えても身体的・心理社会的な問題を抱えていることが知られています.がんの専門医やかかりつけ医は診療を通して,主に中核的な問題であるがんサバイバーの身体的な問題に対して関わることが多いです.一方,心理社会的な問題については医療者のみならず,最近では行政による社会的課題への取り組みが高まってきており,また患者会などによる活動など,がんサバイバーを支援する体制は少しずつ改善してきています.
本稿では,医師・医療者の立場から,がんサバイバーシップケアの一環としての心理社会的な問題への関わりについて解説していきたいと思います.
© Nankodo Co., Ltd., 2020