特集 喘息とCOPD
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一方向弁による気管支鏡的肺容量減量術
峯下 昌道
1
1聖マリアンナ医科大学呼吸器内科
キーワード:
気管支鏡的肺容量減量術
,
肺過膨張
,
葉間胸膜の完全性
,
側副換気
Keyword:
気管支鏡的肺容量減量術
,
肺過膨張
,
葉間胸膜の完全性
,
側副換気
pp.1411-1414
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_1411
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Summary
▪肺容量減量手術に比べて低侵襲な気管支鏡的肺容量減量術(BLVR)の研究が進められてきたが,一方向弁によるBLVRは米国食品医薬品局(FDA)の承認を得ており,近い将来に本邦への導入が期待される.
▪一方向弁によるBLVRで治療効果を得るためには,治療対象肺葉に向かう側副換気がない症例をCT解析や生理学的方法で選別し,かつ気流を完全に遮断できるよう一方向弁を留置することが必要である.
▪最も留意すべき合併症は気胸であり,30%前後の症例に発症する.安全性確保のためには一方向弁留置は片側に行い,気胸の発生が集中する術後3~5日間は入院のうえ,注意深く経過を観察する必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2020