特集 腫瘍随伴症候群とオンコロジーエマージェンシー―病態や治療に伴う多彩な症状
全身症状を呈するオンコロジーエマージェンシー
腫瘍随伴神経症候群
東 光久
1,2
1福島県立医科大学白河総合診療アカデミー
2白河厚生総合病院総合診療科
キーワード:
PNNS
,
レベル診断
,
classical syndrome
,
神経内科医との協働
Keyword:
PNNS
,
レベル診断
,
classical syndrome
,
神経内科医との協働
pp.1597-1602
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1597
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Summary
▪腫瘍随伴神経症候群(PNNS)は,腫瘍随伴症候群のなかでも腫瘍の存在診断より先に発症していることが多い(80%).頻度は低いものの(<1%),特定のがん種のなかではそれほどめずらしくはない(小細胞肺がんで5%,リンパ系悪性腫瘍で10%).
▪PNNSはまず神経障害のレベル診断が重要であり,そのうえで “classical syndromeとnon-classical syndromeとの識別” および “自己抗体の有無” との組み合わせで分類する.ただし実際には,神経障害をきたす他の疾患・病態を除外することで診断している.
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