特集 今日の呼吸器診療と今後の展望
座談会
呼吸器診療における標準治療の実践
仁多 寅彦
1
,
稲瀨 直彦
2
,
三ツ村 隆弘
3
,
榊原 里江
4
1聖路加国際病院呼吸器内科
2平塚共済病院呼吸器内科
3国家公務員共済組合連合会九段坂病院内科
4東京医科歯科大学呼吸器内科
pp.1499-1505
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1499
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仁多 今回の特集は「今日の呼吸器診療と今後の展望」です.呼吸器疾患はcommon diseaseであり,呼吸器を専門としない内科の先生方も診療する機会が多いと思います.その際に,5年前,10年前と同じような診療を行っていることはよくあると思います.場合によっては,研修医時代に少し呼吸器を回っていたときの知識のままで診療していることもあると思います.大まかな疾患の概念や治療方針はそれでも間違っていないのですが,呼吸器疾患の診療はこの数年で変化している部分も多く,いわゆる標準的治療も変化しています.そこで,現在の呼吸器診療をできるだけ簡便に一冊にまとめようと考えて本企画を考えました.
最先端の治療が必ずしも推奨される標準的な治療というわけでもないですし,日常診療で行うべき「標準的な治療」というと,基準になるのはガイドラインなどだと思います.そう思ってあらためて調べてみると,学会からはガイドラインや手引きがかなりたくさん出ていることを再認識しました.
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