特集 今日の呼吸器診療と今後の展望
特集のねらい
すぐに役立つ呼吸器疾患の診断と治療
仁多 寅彦
1
1聖路加国際病院呼吸器内科
pp.1372-1375
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1372
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
呼吸器診療を受ける患者の主訴は,咳や痰,呼吸困難,胸痛などその症状や程度は多彩です.また,診療する疾患も ① 慢性閉塞性肺疾患(COPD)や間質性肺疾患などの換気障害による病態,② 喘息や過敏性肺炎などのアレルギー疾患が関与する病態,③ 感染性の肺炎や肺結核などの感染性疾患,④ 肺がんなどの腫瘍性疾患,⑤ 肺高血圧症などの循環器疾患,⑥ 睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害,⑦ 肺胞微石症などの遺伝性疾患,など実に多様です.
それらの治療は日々進化するため,いわゆる「標準的治療」も変化していきます.そのため,多岐にわたる呼吸器疾患を専門的に網羅し進化に追随していくことは容易ではありません.そこで,専門的分野の現在の標準的治療と,「これだけは知ってほしい」という部分を各分野のスペシャリストにまとめていただき,一般内科医にも理解しやすい内容で呼吸器診療の今を伝えたいと考え,本特集を企画しました.
© Nankodo Co., Ltd., 2019