特集 神経疾患の現在とこれから
Overview:神経疾患common diseaseの現在とこれから
慢性頭痛診療update
浅野 賀雄
1,2
1埼玉精神神経センター脳神経内科
2埼玉国際頭痛センター
キーワード:
国際頭痛分類
,
片頭痛
,
CGRP
,
モノクローナル抗体
,
選択的5-HT1F作動薬
Keyword:
国際頭痛分類
,
片頭痛
,
CGRP
,
モノクローナル抗体
,
選択的5-HT1F作動薬
pp.1241-1246
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_1241
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Summary
▪頭痛診断は国際頭痛分類に準拠して行い,一般診療では1~2桁レベルの診断が通常用いられる.
▪二次性頭痛が否定された場合は,一次性頭痛のなかでも片頭痛であるかどうかを見極めることが大切である.
▪カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)やCGRP受容体を標的にしたモノクローナル抗体が片頭痛の新規治療薬として開発中である.
▪片頭痛の急性期治療薬として選択的5-HT1F作動薬の開発が進行する.
▪頭痛頻度や急性期治療薬の服薬頻度が増えるなど,診断や治療で苦慮する場合は頭痛専門医と連携を取ることが望ましい.
© Nankodo Co., Ltd., 2019