Book Review
循環器専門医バイブルシリーズ 1 心不全―識る・診る・治す
友池 仁暢
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1公益財団法人日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院
pp.695-695
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_695
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- 文献概要
タイムリーな企画と刊行:心不全―識る・診る・治す
日々の臨床実践に役立つことを目指した新しいシリーズ「循環器内科専門医バイブル」が企画され,第1巻として「心不全」が刊行されました.心不全は世界的にパンデミックと言われるほどの広がりを見せています.わが国の循環器疾患の有病者数は脳血管障害を除いても総人口の9.2%を占めています.その特徴は年齢が高齢化するほど有病率が高いこと,循環器疾患の原因は遺伝性,先天性,生活習慣関連,感染等々と多彩ですが,その終末像は押並べて心不全に陥ることです.したがって,心不全の診断と治療の本質をきちんと理解して日常臨床に臨むことは臨床医にとって基本中の基本になりつつあります.本書は,循環器専門医と専門医を目指す若手医師に留まらず臨床に携る医療者が渇望していた「心不全の座右の書」ではないかと思います.
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