尿細管トランスポーターの機能制御と疾患治療-トピックス
尿酸輸送と痛風
安西 尚彦
1
,
ジュタバ・プロムスク
1獨協医科大学 医学部薬理学講座
キーワード:
Benzbromarone
,
疾患モデル(動物)
,
生物学的輸送
,
痛風
,
痛風抑制剤
,
近位尿細管
,
Uric Acid
,
トランスジェニックマウス
,
高尿酸血症
,
Urate Transporter
,
尿細管再吸収
Keyword:
Benzbromarone
,
Biological Transport
,
Disease Models, Animal
,
Kidney Tubules, Proximal
,
Gout
,
Gout Suppressants
,
Mice, Transgenic
,
Uric Acid
,
Hyperuricemia
,
Renal Reabsorption
,
Urate Transporter
pp.203-209
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.19020/J02201.2013285821
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関節炎を主徴として発症する痛風は高尿酸血症を背景としており,高尿酸血症により関節腔内に沈着した尿酸塩結晶により惹起される.高尿酸血症は痛風の病因となるだけでなく,肥満,脂質異常症,耐糖能異常,高血圧などとの関連も高い.原発性痛風患者の約9割に腎臓での尿酸排泄低下が認められることから,高尿酸血症の発症原因として,腎臓における尿酸の排泄低下が重要と考えられていたが,最近のGWAS(全ゲノム関連解析)から多くのトランスポーターがその発症因子として報告された.なかでも腎臓の尿酸トランスポーターが重要な役割を担っており,本稿ではこのトランスポーターと痛風・高尿酸血症との関連に関する最近の知見を紹介する.
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