連載 教えて! レントゲン 胸部単純X線の(得)目付けポイント
第5回 発熱と咳嗽を主訴とした両側肺門リンパ節腫脹
瀧川 奈義夫
1
,
加藤 勝也
2
1川崎医科大学総合内科学4
2川崎医科大学放射線医学(総合放射線医学)
pp.1421-1426
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1421
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
60歳代女性の方です.湿性咳嗽,膿性痰,発熱があり,かかりつけ医を受診されましたが,抗菌薬で治療されるも改善せず,当科を紹介されました.詳細を尋ねてみたところ以下のことがわかりました.
✔2週間前から咳があり,痰が絡んでいた.痰は黄色だった.
✔1週間前に38°C台の発熱があり,かかりつけ医で抗菌薬をもらった.数日して熱は少し下がったが,咳と熱はまだ残っていた.
✔もう一度受診して,胸部X線像で異常が認められたため,当院を紹介された.
✔喫煙歴,飲酒歴はない.
さて,どこが怪しいでしょうか.
© Nankodo Co., Ltd., 2018