特集 がん薬物療法の看護技術
第Ⅱ章 スキンケア
皮膚トラブル×スキンケアの基本
畠山 明子
1
1淀川キリスト教病院看護部/がん看護専門看護師
pp.436-440
発行日 2023年6月15日
Published Date 2023/6/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango28_436
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はじめに
がん薬物療法で起こる皮膚障害は,患者の全身,局所に不快な症状を起こす.皮膚障害自体が生命を脅かす副作用ではないが,治療の中断や減量の原因になること,日常に欠かせない生活行動や整容・被服,アピアランス(外見)に影響して治療のストレスは強くなる.皮膚障害の完全な予防法は確立しておらず,毎日のスキンケアが欠かせない.がん薬物療法にかかわる看護師は,①正常な皮膚の機能や働き,②使用薬剤による皮膚障害の特徴,③スキンケアの基本「清潔・保湿・保護(刺激を避ける)」の方法,④患者にとって皮膚障害はどのような体験であるかを理解して支援してもらいたい.
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