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特集 炎症性腸疾患およびその関連消化管腫瘍の診療―ガイドライン2024年版を中心に
II. 各論
4.炎症性腸疾患の手術治療
-1)潰瘍性大腸炎の手術治療(肛門病変を除く)
Surgical therapy for ulcerative colitis
桑原 隆一
1
,
池内 浩基
1
R. Kuwahara
1
,
H. Ikeuchi
1
1兵庫医科大学炎症性腸疾患外科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
dysplasia
,
癌
,
ガイドライン
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
dysplasia
,
癌
,
ガイドライン
pp.778-781
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka87_778
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潰瘍性大腸炎(UC)の治療指針において,癌およびhigh grade dysplasia(HGD)は絶対的手術適応である.近年は内科的治療が進歩したことで難治による手術症例は減少し,手術適応が癌/HGDの症例が増加している.癌/HGD症例は難治例と比較して罹病期間が長く,栄養状態がよいといった異なった臨床的特徴を有する.全身状態,肛門機能,回腸囊の到達性などの複数の要素を考慮したうえで術式選択をする必要があり,術前説明の際にはあらゆる可能性を考慮したインフォームド・コンセントが必要である.

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